OVERVIEW

ビルの1Fエントランスには来場者が自由にペイントできる巨大なフリーウォールがあった。大勢の人々が、用意されたカラフルな絵の具で毎日のように落書きを重ねていく様子は、さながらストリートで巻き起こるグラフィティのパラレルな風景のようだった。名前、言葉、数字、キャラクター、紋様や色彩そのもの。来場者がそれぞれに、思い思いに、意味がある/なしに関わらず、落書きを残して行く。私有地でありながら、皆に開かれている公民館のような「#BCTION」の立場は、日本における「アートと公共性」を考えるヒントになるのかもしれない。フロア一角のミュージアムショップでは、作家によるアイデア溢れる手作りの洋服や小物を中心に、シルクスクリーンプリントのサービスや、参加アーティストのオリジナルグッズも多数販売しており、週末はお土産を物色する来場者で溢れ返っていた。また、ビル全体を貫くエレベーターにもアートが施されており、階段かエレベーターどちらで進んでいくかによっても印象が変わる仕組みになっていた。

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#BICTION