いくつかの小さい部屋と中部屋、それらを繋ぐ一つの広い部屋で構成された2Fは、
最も多くのアーティストが展示したフロアであった。
小さな部屋では個別にそれぞれ独立した空間演出がなされ、
広い部屋では数人のアーティストが長い壁をシェアして壁画を描いていた。
それぞれのアーティストの出自は様々で、
写真、短歌、マンガ、イラストレーション、パーティデコレーション、クラブカルチャー、
スケートカルチャー、ストリートアート、ライブペイント、メディアアート等の背景が散見された。
特筆すべきは短歌の存在だろうか。
壁に張り付いたその歌はカッティングシートを切り抜いた文字で構成され、
ときには鏡越しに見れるように鏡文字となって、
2Fに限らずビル全体のところどころで人々に含み笑いを提供していた。